代表理事あいさつ

子どもたちの身近に芸術文化と地域文化を
代表理事 山本 祐子

 日頃より私どもの活動に格別なご理解、ご支援を賜り誠にありがとうございます。
私は、子育て中に区内の小学校、中学校でPTA活動に携わり、子ども達を取り巻く環境醸成ということに深く関心を持つようになりました。核家族化、ネット社会、情報が氾濫する中で、子どもたちが日々時間に追われ、慌ただしい生活を送っている様子が目に留まりました。
ある日、学童クラブの先生より、今の子どもたちは自己主張はできても友達同士で話し合い、言葉でうまく解決できない子どもたちが多い、と聞いたときは衝撃でした。塾や習い事も大切ですが、成績や評価とは無縁の豊かな感動体験の時間を持つことも大変重要なことなのではないでしょうか。

ほとんどの小学校で、教育目標のひとつに「思いやりの心」を掲げていると思いますが、「心の豊かさを育む環境」が一番大切というのが私の信条です。子どもたちが芸術文化に親しみ、感性や想像力を豊かにし、また、自分たちの住んでいる町の地域文化を大切にし、その中で人間関係を築いていくことは、他者への共感力、社会で活躍するための人格を育む礎にもなるのではないでしょうか。
子どもたちに芸術文化と地域文化に親しむ機会をつくりたいと思ったきっかけは、このような思いからでした。

PTA活動を通して、PTAの仲間をはじめ、他校の方々との交流や、地域の方々、教育関係者の方々との素敵な出会いがたくさんありました。その素敵なご縁があり、2013年3月に、一般社団法人子ども文化コミュニティえどがわを立ち上げることができ、「子どもたちのための芸術ふれあいフェステイバル」がはじまりました。
次代を担う子どもたちのために、優れた芸術体験、また、区内に伝わる伝統文化等に触れる機会をつくり、芸術文化と地域文化の普及発展とともに、子どもたちの豊かな心の醸成と、地域での人間関係づくりに寄与することが目的です。

この催しの開催にあたり、江戸川区を始め、区教育委員会、区立小学校長会、区立中学校長会、区立小学校PTA連合協議会、区立中学校PTA連合協議会、区立幼稚園長会、江戸川区私立幼稚園協会、認可私立保育園園長会、認可私立保育園保護者連絡協議会、江戸川区医師会、そして、区内の多くの企業、団体の皆様方のご協力とご支援をいただき、この催しが続いておりますことに心より感謝申し上げます。